かねてからものぐさに定評のある私ですが、完璧主義の気質も持ち合わせています。
そんな相反するように思えるようなふたつの要素が同じ人間の中にあるものなのか?と思えますが、私はこの2つの要素に翻弄されながら常に生きています。
そして最近は案外いい意味で共存できるもんなんじゃないかとも思っています。
何事にも良い側面と悪い側面があるからです。
まず、面倒臭いという感情は怠惰であるとか、逃げ腰のようなよろしくない印象がありますが、実は良い所もあります。
それはどうにかして効率化を図ろうとする所。
何か作業に取り掛かる時に「どうしたら楽にこなせるか?」を考えます。楽をするというのは悪い事と思われがちですが、効率化という言葉を使えばむしろ良い言葉に変換できます。
逆に完璧主義の悪い所は、作業が前に進まず完了できなくなってしまう事がまあまあの確率である所。完璧にしたいという欲求が強すぎるあまり、いらん所まで拘ってしまうのです。もちろん良い所は、手を抜くことがないのでゴール出来た時の結果の質は高くなります。
この2つの悪い側面が集まってしまうと、「完璧に出来ないから面倒くさい、辞めてしまおう」となってしまい
気持ちは「完璧主義」
なのに行動が「面倒臭がり」
という割と最悪なパターンに陥ります。
しかし、これが逆ならどうでしょう?
「面倒臭がり」の気持ちで効率化を図り
「完璧主義」の行動力で質を上げる。
そうすると、限りなく手順を省いた効率の良い作業を手を抜かずにやる事で短時間で成果を上げられる事になるのではないでしょうか?
つまり、この順番が大切なのです。
始めから完璧にこなそうと思うと、どんどん作業の量が増えていき、完了する事が難しくなります。完了出来たとしても見直す時間がないので、ミスを洗い出したり改善する時間がありません。
短時間で出来る事柄というのは軽視されがちですが、見方を変えると変なこだわりがない分、早く完了することが出来ます。早く完了できれば、ミスや改善点があった時にも対応することができ、結果的に質は上がっていきます。
どんなに良い人でも変な趣味があったり、すごく悪そうな見た目の人が優しかったり、全てのことに色々な側面があります。
今までここは自分の悪い部分だ、と思っていた所が、もしかして他人から見たらそれが良い部分と取られることもあるかもしれません。
なので、色んな方向から物事を観察する習慣をつけると思わぬ発見がありますよ。
と、まあ偉そうに語ったものの、ものぐさの勝率がまだまだ高いのですが笑
生まれ持った性分みたいなものは変えることが難しいです。
でも考え方を変えるだけなら、今よりも少し自分と上手く付き合えそうな気がしますよね。